事故を乗り越えて
リモデル前のお施主様のお悩み・ご要望
3.11の震災。津波で流されてゆく家、車、道路、町。全てのモノがなくなってしまう、かつてない事態に呆然とする私たち。TVで流れる映像にショックを受けたOさんはエアコンは使わず、車にも乗れなくなり移動はもっぱら自転車で行っていたのですが、車と接触。跳ね飛ばされ頭を強く打って重傷。命も危うい交通事故でした。
大手術後リハビリ生活を送る入院生活。幸い、脳の障害は少なく、ようやく車イスでの生活が可能になりリハビリ次第で機能の回復も望めるという状態の時、自宅の改装を考えるようになりました。
奥様に初めて会ったのは2012年月16日。「事故から今日で147日目」と言いながらこれまでの経緯と現在の状態をお話しされました。その時、奥様は一日も欠かさず朝9時に家を出て病院へ、夕食を食べさせた後帰宅する毎日。ご自身も足が悪く杖に頼って歩く方でバスと電車を乗り継ぎ病院に往復するのも容易ではなかったのです。
ご主人の体調も思うように改善せず、一日も早く自宅に連れて帰りたい。と強く希望するようになりました。
車イスで生活できるように自宅をリフォームしたい。
?道路から玄関までスロープをつけたい。
?浴室の入り口の段差をなくしたい。
?1階の寝室を車イス用にしたい。
?洗面台を車イスで使えるように変えたい。
?トイレに手すりをつけてほしい。
?1階に小さいキッチンがほしい。
?車イスでお庭に出られるようにしたい。
ご主人にとって、できる限り、快適な環境にしてほしい。
生活スタイルの変化
週に2日は、介護の方がリハビリ施設に送迎してくれます。 車イスでの移動がスムースにできるので気を使わずにお願いができます。
浴室の段差がなくなったので毎日シャワーを使え、気持ちよく過ごすことがでます。
洗面所から寝室にキッチンまでつながっているので車イスでの暮らしに不自由なく、病院と比べても信じられないくらい快適です。
元気な時は毎日庭の手入れをして楽しんでいた人なので、部屋からもベッドからでも緑を眺めることができるようにしていただいたので満足しています。
朝は必ずデッキに出てお茶を飲むのが習慣になりました。