「93歳でリフォーム」
安心してお風呂に入りたい。
《設計コンセプト》
ご依頼時、年齢を伺い驚きました。ご主人さまは93歳、奥様は88歳。ご夫婦2人で元気の暮らしておられます。これからの暮らしを考えてのリフォームのご依頼でした。
ご要望はユニットバス及び洗面台の交換。
ご主人のために洗面所の「暖房」は必須条件。床暖房より速攻で立ち上がる天井埋め込みの遠赤外線暖房を提案しました。
浴室に関して外の視線を気にされていました。また、枠にほこりがたまるからと窓をなくすことも検討されました。が洗面所にも光がほしいので浴室の窓は残したい。そこで採光のFIX窓を提案。さらに乳白のインナーサッシを入れて?視線を遮る?窓枠を小さく?断熱と「一石三鳥」の効果を上げています。別に通風のためにはジャロジ−窓を取付けてあります。
打ち合わせ時の雑談から、奥様が洗濯物を干すのに困っていることを聞き、洗濯機の上に室内干しを提案。その際、不要な片開きの収納カウンターを撤去し、使いやすくすることに。実は、既存洗面台のキャビネットを再利用しました。取り外したけれど捨てるにはもったいないキャビネットを有効活用することは「エコ」の観点からも喜んでいただきました。
洗面台脇の奥に深いカウンター。手が届かないので窓を開けることもできません。今回、採光のためと割り切り、飾りも兼ねてガラスで棚を造作しました。夜も美しく見えるように間接照明を組み込みました。万一の補修やサッシの掃除をするときは外せるようになっています。海外旅行の思い出の品物を飾る場所ができたと気に入っていただきました。
工夫はもう一つ。
新規の洗面台、幅15センチのトールキャビネットはオープンの設定なので、小物が鏡に映り込み目障りです。白い扉を取付てあります。既製品にプラスすることでコストを抑えながら統一感のある造りに仕上がっています。
水廻りの設計にバリアフリーは当然のこと。小さなことですがそれぞれ細部の納まりに工夫を重ねることで心地よい空間が出来上がると思っています。
説明のスケッチ
リフォーム前のご要望
浴室の大きな窓が気になる。
温かいお風呂にしたい。着替えの時も寒い。
室内で洗濯物を干したい。掃除など手入れの楽な機器でまとめてほしい。
年齢を考慮して安全な暮らしを提案してほしい。
リフォーム後の感想
お風呂にも洗面所にも暖房が入っていてとても快適!
お風呂場の大きな窓が気になっていましたが、きれいな小さな窓になってすっかりおしゃれになりました。
システムバス | スプリノHAシリーズ HAQ1717USX3BRブラウン(TOTO) |
洗面化粧台 | オクターブ 一面鏡 クリアラインブラウン (TOTO) |
床 | グラフィアート E33-SX ホワイトオニキス柄(ダイケン) |